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人様のチームの電気(電動)レーシングカート(ERK)の車両を勝手に紹介するぺーじです

製作する時のなにかの手がかりになればと・・・。

かなり更新さぼってますが・・・

last update 2022-05-09

ERK
ここから上はかなり以前(数年前)に更新した分です。
日本EVフェスティバルの2010に行ってきたので、少しですがこちらに写真を載せておきます。
2011 Japan EV Festival
先日(2011年9月)、米国のカリフォルニア州アーバインにあるインドアのレンタルカート場(もちろん電動です)に行ってきたのでその時の写真をほんの少しですがこちらに載せておきます。
K1 SPEED 2012

先日(2012年6月)、UKのロンドンにあるインドアのレンタルカート場に行ってきたのでその時の写真をほんの少しですがこちらに載せておきます。
Team Sport 2012

先日(2012年7月)、米国のマツダ・レースウェイ・ラグナ・セカで行われた2012 REFUEL行ってきたのでその時の写真をほんの少しですがこちらに載せておきます。
Refuel 2012

先日(2013年4月)、フェスティカサーキット栃木で行われたERK Cup Japan 2013 第1戦に行ってきたのでその時の写真を少しですがこちらに載せておきます。
ERK CUP 2013 R1

2022年の国内のERK (電気KART) のレース・イベントのスケジュール(一部)

2013 ERK Cup Japan round1 2013 ERK Cup Japan Round 1
ERK Cup Japan 2022
  • 第1戦 5月8日(日)フェスティカ栃木
  • 第2戦 7月3日(日)GOLDEX本庄モーターパーク
  • 第3戦 9月4日(日)フェスティカ栃木
  • 第4戦 10月8日(土)GOLDEX本庄モーターパーク
  • 第5戦 12月4日(日)フェスティカ栃木

link

1、e-kart

2、KARTELEC

3、ERK CUP JAPAN事務局

LINKも参考にどうぞ

動画の紹介

2002.04.07 ERK ITAKO SERIES Round 1
2002年にイタコモータースポーツパークで行われていたERKイタコシリーズの第1戦の模様。出場している車両は全て鉛電池搭載車です。ビデオ製作はでんきみなぎるチーム
ati tecnici Kart Elettrico
2007年にEgrafチームの製作した車両です。125ccのミッションカートのレースで最後尾からスタートして、最後には一番前の方まで上がってましたに-->その時の動画
70000 watt electric go-kart
Zillaのコントローラーを積んだお馬鹿なERKですが、ERKの特徴を良く表してる動画な気がしたので紹介しておきます。電池はA123でおそらく36Vの電動工具の電池を流用しています。
E-kart 2011, the teams and gokarts
フランスで行われているE-kart 2011の車両紹介(写真)動画です。これに出てる車両達は何故か電気周りがこてこてなんですよねえ。学校の研究テーマによるのだと思うのですが。
2011 Purdue evGrandPrix
米国で行われてるevGrandPrixの動画です。ロールバーが付いてますが普通のKARTベースです。公式サイトには製作の情報が多く載ってます。
ERDF Masters Kart - Bercy - Highlights
ERDF Masters Kart 2011。事前に走行させていたモデルは水冷25kWのブラシレスモーターでしたが、本番はブラシモーターになったようです。期待してただけに残念。それにしてもお客さんが多いです。電池はリチウムイオンだと思われます。パドックの写真

ちょっとした資料1:回路図

  • 参考回路図です。線は太いですが、接続しなければいけない本数はかなり少ないです。
    電圧計はムラタエレクトロニクス(DATEL)の無電源のLEDのがお勧めです。
    (EVクラブの規則だと上の回路にプラスしてコーションランプが必要です)
  • リチウムイオン電池を使用する場合、メインスイッチを入れた瞬間にコントローラー内部のコンデンサへの突入電流が多くなり、メインスイッチの容量が不足して接点が溶着する場合があります。その場合は、メインSWを入れる前にコントローラー内のコンデンサーに外部抵抗を介して充電するプリチャージ回路を追加する必要があります。 メインスイッチがオールブライト製の場合ED252LBよりED250LBの方が接点が大きく溶着しにくいです。 もし設定が良くなくて溶着してしまった場合、多くのコンタクターやオールブライト見かけ上スイッチをOFFにしても接点は溶着したままになるので注意です。
  • カーティスの回路図だスロットルのマイクロスイッチからKSI端子に入力していますが、経験上スロットルと連動させないほうがいいいと思います。KSI自体はあったほうが安全なので生かしてステアリングにスイッチをつけると良いと思います。

ちょっとした資料2:モーター、性能曲線

140-01-4005
Fig.2、モーターの性能曲線(参考程度のものです)
48V仕様:AMD(旧ADVANCED D.C) 140-01-4005(pdf)
72V仕様:AMD. A89-4001、,A00-4009(pdf)

LEMCO AGNI
Fig.3、LEMCOやAGNIモーターの性能曲線の例

基本的にはトルクフラットの部分しか使わないようです。

  • システムとしての出力は、モーター、モーターコントローラー、電池のそれぞれの特性の組合せによっても大きく変わりますので、車両として見ると、この図の通りにはなりません。電池の残量でも大きく変化します。コントローラーの発熱具合でも変わります。
  • モーターの寸法などはevparts.comElectric Vehicle Motorsとかで見れます。
  • モーターを探すならとりあえずCloud Electricとか見るといいかもしれません。
  • Aginmotorsは使用したこと無いのですが、ほぼ同じLEMCOは比較的熱に弱いです。実績があるのか分かりませんがこんなのもあります。
    なんだかんだでAMD(旧アドバンスドD.C)の直流直巻モーターが一番無難だと思います。
  • モーターには絶縁定格があり(こちらを参照)、ERKやEVの様に負荷が大きくなる場合は高温になるため、H種(耐熱180℃以上)以上の物が良いです。国産のもので一部F種のがあるようです。EV向けで売られているAMDのモーターは基本的にH種です。(一般の産業用モーターでH種のものはあまり使われてません)。

ちょっとした資料3:スプロケット、チェーンについて

レーシングカート用の場合

通常の仕様であればレーシングカート用の219規格のチェーンで強度は十分持ちますが、219規格が特殊な事と、エンジンカートと減速比が大きく異なり歯数的にエンジン用のスプロケットが流用出来ないので、モーター側のスプロケットは特注になり入手に時間が掛かります。 歯数は22-40程度。

A00-4009モーターで72V-550Aの仕様ならモーター側のスプロケットが34枚が1個あれば大抵の所はいけると思います、140-01-4005モーターで48Vなら25枚位でしょうか?。

219規格のスプロケットを用いるとリヤシャフト側のスプロケがエンジンカート用をそのまま使用できるので、細かいギヤ比を出したい時等は便利です。

汎用(工業用)の場合

カート用のチェーンにこだわらなければ工業用の汎用チェーンの35番のものが使えます。こちらは汎用品の軸穴加工をしてもらうだけで使用出来ますが、モーターのキー溝がインチなのでインチの刃物を持っている加工屋さんに出した方が安く早く加工してもらえます。結構安いです。
スプロケットの軸穴加工は

軸穴径:7/8inch(22.225mm)
キー溝:3/16inch×2.1mm、
セットスクリュ=M5

のように頼めば図面レスで注文できる所もあると思います(寸法等は各自ご確認ください)。

リヤシャフト側はmmで指定して軸穴加工(キー溝を掘る)を頼むか(標準品がそのまま使用出来るかもしれません)、 もしくは車体側のスプロケット用のハブに合わせて加工します(形状はカートのスプロケットのような形)。
φ50の様な薄肉のシャフトの場合、エンジンカート用のハブや、イソメックブッシングシステムのような物を使ったり、シャフトの中に入れる潰れ防止のカラーを入れた方がいいと思います。

標準スプロケットは椿本スプロケットとか片山チェン等のカタログを眺めるとイメージが付きやすいと思います。35Bの箇所を見てギヤ比、シャフト径とボスのサイズ、タイヤ径の兼ね合いでどれにするか選びます。

実際に使用して安いチェーンに不満があれば大同工業とかのシールチェーンとか使って見るのもいいかなと思います。

その他の場合

ミッションカート用とバイク用の組み合わせや、ベルト駆動が考えられます。
インチの換算はこのサイトが便利。

ちょっとした資料4:ちょっとしたこつ

配線

電線の太さは38mm^2の物が使われる事が多いです、大抵38sq「38スケ」とか呼ばれます 。

電線の種類はDIY店等でも販売されてる溶接機用の「WCT」が多く使われますが、被覆が天然ゴムなので油を付けないように注意する必要があります(付くとひび割れやすくなる)。 値段が上がりますがWCTの耐候性の高いタイプもあります。

350〜600Ampsとエンジン車のスターターより大きい電流を流しますので、電線を手で横に軽く引張って動くようなネジの締め方だとその部分から発熱してしまいます。しかし、電池のネジ等は強く締めすぎると電池の内部を痛める可能性等があるので適切なトルクで締める必要があります。

電線の締結はボルトナットだけでなくスプリングワッシャとワッシャや皿ばねワッシャを入れた方がトラブルが少なくなると思います。ボルトやナットに組込まれているタイプもあります。

フレームには安全の為、電気的に何も接続しないのが基本です。 自動車の電装品を使う場合ボデーアースされる物も多いので注意です。

ブレーキ

KART用のブレーキの多くは自動車用と異なりリザーバータンクが無いタイプがほとんどなので、エア抜きは特殊な方法となります。なのでエンジンカートでやり方を知ってる人に聞いたほうがいいと思います(基本的にはダブって踏むとかの作業はなく、マスターシリンダー側から押し流すだけです)。 油差しを使っても出来ますが専用のツールがあった方が作業は楽です。

ERKは車重が重いのでブレーキの負荷が高くなりエアを噛みやすいので、ブレーキフルードの沸点はDOT5相当と1ランク上のものを使用した方が良いと思います。

ブレーキの効きが悪い時は、リヤタイヤを浮かせアクセルを踏みながらブレーキをかけて焼きを入れると効きが良くなるかも。

電池の固定

バックルが金属の荷締めベルトが意外と使えます。変な固定方法よりよっぽど安全なので、バックアップ用に工具箱の中にでも常備しておくと安心です。荷締めベルトだけは規則で駄目なレースもあります。取り付けたら必ず力強く押し引きしてしっかり固定されてるか確認して下さい。

ちょっとした資料5:主要部品・工具の写真

contoroller
コントローラー、スロットルBOX
switch
メインスイッチ、ヒューズ
battery
充電器、バッテリー
motor
スプロケット、モーター
motor
モーターの中身(ローター)
motor
モーターの中身(ブラシホルダー、ブラシ)
terminal
電線、端子、圧着工具
glove
絶縁手袋(試験電圧記載)、ゴーグル
 
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