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2012年にパイクスピークに参加したEVの紹介ページ

(2013-04-11 Update)

2012年は台数が大幅に増えて七台のEVの参加が有りました。電気バイクは無し。米国で有名なアンサー家もEVクラスに二台エントリーしていましたが残念ながら途中でキャンセル。

2012年はパイクスピーク周辺でかなり大規模な山火事Waldo Canyon fireがおき、直前でレースが予定より一ヶ月延期になりました。

この年から舗装が全舗装になりました。ロワセクション終わりのガタガタの舗装も再舗装され綺麗に。タイムを出すのに求められる車の仕様は大きく変わった様に思えます。
全舗装になったことにより参加車両の顔ぶれも変わり、また台数も増えました。

2012年は二輪と四輪の出走順も入れ替わり更にレース当日は気温も高く、全舗装になったからかコースアウトが続出し一番上のアンリミテッドクラスの完走率が酷いことに・・。加えてトップセクションはヒョウが積もったりと天候の悪化でタイムアタッククラスの途中より後のスタート順の車両はコース途中までで終了となってしまいました。

2012年はひたすらハイパワーですがその分重いモンスター、そこそこのパワー(150kW位?)と500kg位と超軽量なLightning、その中間ぐらいのTMG、予想外に速かったi-MiEV EVO、ブラシモーターと中国電池の可能性をみせたEV WEST、といった感じで色々なタイプのEVが出たので色々興味深い感じでした

雪が無い

例年ならミドルセクションの終盤にある分厚い雪が溶けて無くなってました


EV Sports Concept HER-02

横浜ゴムのTEAM YOKOHAMA EV CHALLENGE。引き続きHER-02で参戦。新しくなった冷却系のトラブルで後半大幅にペースダウンしましたが11分58秒974と自己ベストを20秒近く更新。ドライバーは同じくIkuo Hanawa。
2012年のタイヤはBluEarth-Aの市販品(2011年はプロトタイプ)。モーターは新しく液冷式のタイプに変更。電池は2010年から引き続き同じ物を使用しています。まだまだタイムは伸びそうです。

EV Sports Concept HER-02
TEAM YOKOHAMA EV CHALLENGE
EV Sports Concept HER-02 spec.
Weight 1,150kg
Motor AC PROPULSION AC Induction Motor 190kW
Battery Panasonic Lithium Ion Battery 37kWh -385V
Drivetrain Rear-wheel drive
Single Speed Gear Box
Tire BluEarth-A(ブルーアース・エース)の量産モデル
L x W x H (mm) 3800 x 1900 x 1100

Pikes Peak Hill Climb 2012 Electric Division(EV) with HER-02

 

TMG EV P002

SHOW AIKAWA WORLD RALLY TEAMから参加。エンジニアリングはTMG(Toyota Motorsport GmbH)が担当。ニュルブルクリンクでタイムアタックしたのとほぼ同じ仕様の車両です。ドライバーはFumio Nutahara。10分15秒380で4輪全体でも4番手のタイムを記録しました、当然ながらEVのコースレコードです。

径が大きく薄いモーターを2台リヤの車軸上に背中合わせで搭載して、左右それぞれ別のモーターで姿勢制御も入れ駆動してます。ステアリングはF1の時のもの、スイッチも割り当ててありました。

TMG EV P002
SHOW AIKAWA WORLD RALLY TEAM
TMG EV P002 spec.
Motor 2 Axial Flux customized for TMG by Evo Electric max350kW
Inverter 2 x TMG
Battery Lithium Ceramic Technology by beta-motion 42kWh
Tire ADVAN A048
L x W x H (mm) 4100 x 1790 x 1040

決勝オンボード

 

i-MiEV Evolution

三菱自動車から参加。ドライバーはHiroshi Masuoka。初日にクラッシュして練習走行はほとんど走れてなかったのですが10分30秒850と予想を大幅に上回る良いタイムでEVクラス2番手。ちなみにクラッシュしたのはロワセクションのエンジニアコーナと呼ばれている所でフォードのWRC部隊も落ちている速い車ほど嵌りやすいコーナーで、この年も何台も餌食に。フロントウィンドウが無いのはクラッシュとは関係ないです。

基本的なEVコンポーネンツはi-MiEVの物の流用ですが、電池は2台分。モーターは49kWから80kWへと大幅にパワーを上げた物を3つ搭載しています。AWCのような姿勢制御は今回搭載していません。

i-MiEV Evolution
MITSUBISHI MOTORS
i-MiEV Evolution spec.
Motor Front x 1 , Rear x 2 , total 240 kW max
MEIDENSHA Synchronous AC motor  
Inverter MEIDENSHA
Frame steel tubular spaceframe
Battery Lithium Energy Japan 35kWh
Tire 245/40 R18
L x W x H (mm) 4341×1900×1339

THE HIGHLIGHT OF THE 2012 PIKES PEAK CHALLENGE

Mitsubishi i (北米向けi-MiEV)

三菱自動車から参加。北米仕様の市販車をベースに、空力向上のためにフロントバンパー形状を変更したほか、ロールバーなどの安全装備を追加。Beccy Gordonにより15分10秒557を記録。「Mitsubishi i」は北米向けの名称で日本名は「i-MiEV」です。 

MITSUBISHI i
MITSUBISHI MOTORS
MITSUBISHI i spec.
L x W x H (mm) 3,675×1,585×1,615
Motor Rear x 1 ,49 kW max
MEIDENSHA Synchronous AC motor  
Inverter MEIDENSHA
Battery Lithium Energy Japan 16kWh

Mitsubishi - Pikes Peak International Hill Climb Race Day

E-Runner Pikes Peak Special

Team APEV with モンスタースポーツで参加(APEVは電気自動車普及協議会)。ドライバーは2011年まで総合6連勝のモンスター田嶋。今回出てるEVの中では飛び抜けて高出力な車両です(当然重い)。練習走行ではEVクラスのトップタイムを出し続けていましたが、残念ながら決勝はスタートして直ぐにモータートラブルでリタイヤ。練習走行ではエンジン車でも付けないブラックマークを付けまくる走りを披露してました。

E-Runner Pikes Peak Special
TEAM APEV
E-Runner Pikes Peak Special spec
Make TAJIMA Motor Corporation
Body Chassis Aluminum space frame
Motor 2x Liquid cooled motor
Battery MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES "MLiX" Lithium-ion
Inverter RINEHART MOTION SYSTEMS LLC
Drive train All wheel drive
Tire&Wheel Tire Front/Rear: 295/40-20 FALKEN ZIEX S/TZ01
Dimensions Overall:5500L x 1950W x 1300H mm
*Included front and rear wing
Wheelbase 2700mm

練習走行3日目トップセクション

EV WEST Electric E36 M3

カリフォルニアのコンバートEV屋EV WEST製作のBMW M3。Michael Breamのドライブで11分58秒929を記録。

コンバートEVで多く使われるブラシ付きの直流直巻モーターと中国製のリチウムイオン電池でもここまで出来ると言う所を見せてくれました。モーターを二個直列に繋げて二段変速のミッションで駆動。コントローラーは4000A(笑)だか流せるみたいですが1200A位で使用してたみたいです。綺麗な作りで日本ではこのクオリティはあまりお目にかからない感じです。

EV WEST Electric M3
EV WEST
Electric E36 M3 spec.
Base car BMW M3
Motor 2 Warp 11
Controller shiva Controller
Battery 80 CALB 180′s for about a nominal 265V
Drivetrain FR
PowerGlide 2 speed transmission

決勝のオンボード

 

HCE Lightning XP12

特にチーム名がある訳ではなくElias Andersonというドライバーの名前があるだけとのことでした、プライベーターです。11分00秒857を記録。車重は500kgを切る位のようです。走行してるのを見た感じ速い電動KARTの様です。特にホイールスピンさせながらスタートする感じが似てます。

電気系はLightning Motorcycleが担当していて、TTXGPで使用しているハイパワーな洗練されたユニットをそのまま使用しているようでした。電池も小さくてサイドポンツーンの中は結構空いてます(写真サイドの空気穴がラジエターの取入れ口で電池は更にその後ろ)。電池はラミネートタイプみたいでした。

軽量なレーシングカーの車体に電気バイクのレースで鍛えられてるユニットの組み合わせで結構早いです、煮詰めればタイムはまだまだ伸びていくと思います。車重が500kg位でパワーは150kW位だと思います。ベースの車体はNovaKar F600(F500は売られてましたがこの当時まだF600はまだ売って無かったかと)ですがべースというよりはこれ用に作ったみたいです。

モンスター田嶋さんのひたすらパワーを求めるのと対照的な軽量コンパクトなアプローチで、どちらでもチャレンジ出来るのがパイクスピークのいいところだなあと思います、

HCE Lightning XP12
Elias Anderson
HCE Lightning XP12 spec.
Base car NovaKar F600
Drivetrain REAR chain drive

レース前のHarris Hill Racewayでのテスト走行

決勝の様子


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